舌下免疫療法について
スギ花粉症やダニ抗原を原料としたエキスを少量から舌下に投与することで、その抗原に対して体を慣らし、スギ花粉やダニ抗原によるアレルギー症状を和らげる治療です。
治療の対象の方
スギ花粉症やダニアレルギーでお困りの患者さん(成人及び12歳以上の小児が対象となります)
※対象者はスギ皮膚反応テスト陽性や採血によるスギ特異的 l g E 抗体陽性の方。
※対象者はダニ抗原皮膚反応テスト陽性や採血によるダニ特異的IgE抗体陽性の方。
治療を受けられない方
以下に該当する方は申し訳ございませんが本治療を受けることができません。
- 重症気管支喘息の患者さん
- 高齢者(65歳以上)
- 妊婦・授乳婦
- 非選択的β遮断薬内服患者
- 全身性ステロイド薬内服患者
- 悪性腫瘍・自己免疫疾患・免疫不全患者
治療の詳細
スギ花粉症の場合、治療開始時期はスギ非飛散期となります。
受診日
- 問診、鼻内所見などの診察
- 検査によるスギ花粉症・ダニアレルギー症の診断と他のアレルギー反応(ハウスダスト・カビ類など)の合併の有無の判定
- 治療受けられない患者に該当しないことの確認
- 治療継続意志の確認
注:詳細な問診と治療の説明が必要ですので、後日改めて説明させていただくこともあります。
治療開始日
- スギ花粉症減感作療法薬、またはダニ抗原減感作療法薬の処方
当院は院外処方のため、調剤薬局にて処方箋と提出し薬剤を当院にご持参頂きます。 - 実際に舌下にスギ花粉エキスまたは、ダニ舌下錠投与します。
初回投与(第1回目)は必ず当院にて開始させて頂きます。 - 滴下後30分間は院内で安静にしていてください。30分後に再度診療を致します。
- 治療による副作用などがほとんどないことを確認し、今後の治療方法をご説明致します。
- 治療説明を理解、ご了承いただきまして診察終了となります。
スギ花粉症の舌下治療の場合
治療開始日~2週間目
スギ花粉症減感作治療薬をご自宅で服用し増量していただきます。
① スギ花粉症減感作療法薬の処方
1日1回薬液を滴下し2分間保持した後、飲み込みます。その後5分間はうがい、飲食は禁止です。
② 増量方法
1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 5日目 | 6日目 | 7日目 | |
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1週目 (200JAU/mL) |
1プッシュ | 1プッシュ | 2プッシュ | 2プッシュ | 3プッシュ | 4プッシュ | 5プッシュ |
2週目 (2000JAU/mL) |
1プッシュ | 1プッシュ | 2プッシュ | 2プッシュ | 3プッシュ | 4プッシュ | 5プッシュ |
3週目~
1日1回同じ量のスギ花粉エキスを滴下していただきます。これを約3年から5年は継続していただきます。
ダニ抗原の舌下治療の場合
ダニ舌下錠は2種類の薬剤があります。
① ミティキュア ダニ舌下錠
服用方法
1日1回1錠 舌下にて1分間保持下の後、飲み込む。その後、5分間はうがい・飲食は禁止します。
② アシテア ダニ舌下錠
治療スケジュール
服用方法
1日1回1錠 舌下にて約2分間保持下の地、飲み込む。その後、5分間はうがい・飲食は禁止します。
この治療は、スギ花粉やダニ抗原に対するアレルギー症状を自然緩和できる可能性がある治療方法です。ですが以下の注意点をよくお読みの上、ご検討ください。
①もともとアレルギーを起こすエキスを体内に入れるため、アレルギー反応が過剰にでる
可能性があること(アナフィラキシーショック)
②治療期間が長期間であること(3~5年間)
③症状がなくても2週間から1か月の間に受診が必ず必要なこと
④治療した患者全員に効果がでるわけではないこと
このようなことをご理解される必要があります。
かなり手間と時間がかかる治療ですので治療希望の方は熟考していただければ幸いです。
- 診療科目
- 耳鼻咽喉科 アレルギー科 小児耳鼻科
- 住所
- 東京都大田区矢口1-19-5 エスポワール1F
- アクセス
- 東急多摩川線「武蔵新田」駅 徒歩2分
- 電話番号
-
tel:03-3757-3387
WEB予約受付 - クレジットカード
- インターネット
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 | |
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9:00〜12:00 | ○ | ○ | ― | ○ | ○ | ★ | ― |
14:30~18:00 | ○ | ○ | ― | ○ | ○ | ― | ― |
休診日:水曜日、日祝日 ★土曜 9:00-13:00